ご契約者様インタビュー
※記事は2023年6月のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。
キーナアンドカンパニー株式会社 様
移転概要
- 業種:
- スイーツ販売
- 住所:
- 東京都中央区日本橋2-10-11 Ordin日本橋ビル1F
- 規模:
- 約8.26坪
- サポート内容:
- 仲介
オンラインストア限定から実店舗の新設へ
アットオフィス(以下AO) : 店舗新設おめでとうございます。使い勝手はいかがでしょうか。
石川様 : ありがとうございます。おかげさまで良い場所に一号店を構えることができました。
お買い場やキッチンともにタイトでしたので、逆に什器や機材も効率的に配置でき、ロスの少ないオペレーションが組めています。

AO : 改めて、今回店舗新設をなさった経緯をお聞かせください。
石川様 : 私どもはもともと2021年、オンラインストア限定のブランドとしてスタートしました。ですので、お客様と対面する機会はほぼなかったのです。ですが、2022年の秋に伊勢丹さん(百貨店)の催事に呼んでいただきまして、それが初めてのリアル出店となりまして、そのときのお客様からの反応やお声が良くてですね。「このような反応をいただけるのであれば、実店舗を出したほうが、よりブランドを大きくしていく機会をいただけるのではないか」と思いました。そのような経緯がありまして、実店舗開設を決めました。
AO : お客様からはどのようなご感想をいただいたのでしょうか。
石川様 : シンプルに「美味しいですね」といったありがたいお声ですとか、オンラインストア限定のときから私どもを知ってくださっているお客様もいらしてくださって、「やっと買いに行ける場所ができたよ」と嬉しい言葉をかけていただける機会がありましたね。
商品やブランドコンセプトをもとにしたエリアや物件の選定
AO : 物件を選定するにあたって、特に重視したポイントはなんでしょうか?
石川様 : 路面であること、想定する顧客層が流動していること、住所的にブランドイメージと合致しているか。つまり、一号店としてふさわしいかどうか、そういった点ですね。
AO : どのような条件であれば一号店としてふさわしいのでしょうか。
石川様 : 路面であることや最寄り駅から近いこと。街のシンボルとなっている建物の近くにあって、かつ私どものお店もお客様の目に入ることですね。
AO : 今回の店舗新設にあたって、一番大変だったことはどのようなことでしたか。
石川様 : そうですね、ちょうど良い坪数で路面、かつ予算の部分も鑑みるとなると、かなり候補物件数が少なかったことですね。しかし、アットオフィスさんが懲りずに選定を続けてくれたおかげで、私どもも妥協せずに物件選びを継続できました。
あとは最初にもお伝えしたのですが、店舗の間取りが細長になっていたので、どのようにお買い場をつくって、どのようにキッチンを設けたらいいかなというところで、苦労しましたね。
AO : はじめは「東銀座」「銀座」「築地」「清澄白河」エリアで物件を探していたと思うのですが、そちらで探していた理由を教えてください。
石川様 : 今仰ってくださったエリアは、銀座などは特にそうですが、世界中のだれもが知っている都市なんです。私どもが提供しているきな粉やあんこなどは日本特有のお菓子ですから、これから先、日本に観光にきた外国のお客様が増えていくことを想定したときに、銀座という街のブランドは必要になるんじゃないかなと思いましたね。
AO : そこから「浅草」や「日本橋」とエリアを増やしたと思うのですが、その理由を教えてください。
石川様 : 佐々木さんにアドバイスをいただいて、実際に見に行ったのが理由ですね。日本橋はマークしていましたけれども、浅草はノープランでした。
浅草はたくさんの人でにぎわっていて、驚きましたね(笑)。ただ、一号店として落ち着いて商いをするには浅草は少し違うかなってところで日本橋を選ばせていただきました。
最終的には佐々木さんから「ここが一番フィットすると思います」とおすすめいただいた物件で決定しています。私どもの商品やブランドコンセプトを理解してエリアや物件の選定をしていただけたのがとてもありがたかったですね。
AO : オンラインストアと比較して実店舗ならではの苦労はありますか。
石川様 : そうですね…全部大変ですけど、全部面白いです。例えば、オンラインストアと実店舗では投資対象や予算配分も全く異なります。
反対に、共通している点は、商品自体の美味しさと価格です。美味しさと価格はオンラインストアでも実店舗でもお客様に伝わるものです。
実は私ども、店舗を出すことになってから、商品をたくさん増やしました。具体的にいうと、20点近く増えています。パンが4つ、豆菓子が3つ、ほかもリニューアルしています。オンラインストアのときにはなかったパフェも、商品開発しました。
AO : たくさんある商品のなかでも、イチオシ商品はありますか。
石川様 : 難しいですね…全部イチオシなんですよ(笑)。それから、私どもはきな粉とあんこをテーマにしたお菓子を出しているので、きな粉チームとあんこチームがあるんです。実店舗のディスプレイのなかにパンがありますけれども、きな粉チームとあんこチームからそれぞれ2商品出しています。そのなかであくまで私個人のイチオシでいうと、「あんバターパン」が推しですね。
AO : 店舗の内装等のこだわりやお気に入りのポイントはありますか。
石川様 : エントランスの看板やのれん、お買い場のディスプレイはとても気に入っています。私どもは和の原材料を使っていますので、どうしても和菓子屋さんだと思われてしまいます。ですが、うちにはパイやチュロスなども置いていますので、あくまでスイーツ屋さんとしてのイメージを持ってもらえるようなのれん作りにこだわりました。お客様からもよく撮影していただける場所に仕上がりましたので、大変満足しています。
譲れないポイントと妥協できるポイントの決定
AO : 実際のご経験を踏まえて、これからご出店を検討している方へのアドバイスはありますでしょうか?
石川様 : オフィスなのか店舗なのかによって重視するポイントが変わってくると思いますが、絶対に譲れないポイントと、どこまでだったら妥協できるのかを決めておくと効率よく探せるんじゃないかと思います。
それから、自身のなかで決めたポイントを、物件を選定してくれる担当の方ときちんとすり合わせておくことが重要かなと思いますね。事前に諸条件を詳細まで詰めておくことが大切です。
AO : 御社の譲れないポイントはどのような内容だったのでしょうか。
石川様 : 譲れないポイントは3つあります。1つ目は、私どもの場合は店舗でしたので、「立地8割」というセオリーとブランド一号店の存り様については、最後まで妥協せず物件選定にあたりました。
2つ目が家賃や人です。立地が良くても「坪20万円です」は無理なので。街を行き来している人も大事です。単に人が多ければ良いという訳ではなく、想定する顧客層が流動しているかが肝要です。
3つ目は、良い場所であってもやりたいことができるかどうかです。飲食OKなんだけれども、物販はNGですとか、あるじゃないですか。内見したのはいいけど、ふたを開けてみたらフライヤーは置いたらダメでしたとか。
とはいえ、オフィスでも店舗でも100%理想の物件というのはなかなか無いかと思いますので、妥協できる点とできない点を明確にしておくことも重要だと思います。
AO : 実際に断念した物件はありますか。
石川様 : 最初のほうはありましたね。油調理をする可能性があったので、飲食はOKなんだけれども、重飲食はNGですとか。そういうのはありましたね。
より支持されるブランドづくりへ

AO : では最後に、今後の展望についてお聞かせください。
石川様 : 二号店、三号店を出店できるように、まずは一号店でお客様からより支持をしていただけるお店、ブランドづくりに注力してまいります。
AO : 二号店、三号店を出店するにあたって、次はどのエリアで探す予定ですか。
石川様 : そうですね…色々考えていますが、札幌は原材料のほぼすべてが揃うので、候補の一つではあります。それが二号店なのか三号店なのかは分からないですが。
AO : 将来、全国展開や地元にも店舗を構えてみたいといった希望はあるのでしょうか。
石川様 : 店舗の全国展開は考えていません。しかし、私どもの使用している材料がきな粉やあんこなので、例えば、コンビニがきな粉のティラミスを作るといったときに、私どもとコラボレーションしていただけるような、そういうブランドに育てていきたいと思っています。なので、全国にお店はないけれど私どものブランドが世に出る機会が増える、といったことができればいいなと思っています。
AO : 本日は貴重なお時間とお話をありがとうございました。
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