自慢できるオフィスにしたい!
インテリアデザインソフトを活用しよう
オフィスのデザインがきれいに整っていれば、他人にも自慢することができ、気持ちよく働くことが期待できます。
そんなオフィスを実現させるためには、オフィス家具や機器などのレイアウトに気をつけることが大切です。
そんなときに便利なものがインテリアデザインソフトであり、これを活用することでオフィスのデザインを考えるのが楽になるでしょう。
今回は、そんなインテリアデザインソフトについての使い方やメリット・デメリットについて解説いたします。
1. インテリアデザインとはどういう意味?
インテリアデザインはよく耳にする言葉ですが、詳しい意味を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
インテリアデザインとは、文字通りインテリアをデザインすることであり、主に室内環境全般に関係するものを対象とします。
具体的には、住まいの内装や家具、照明、設備といったものです。
また、住居に限定されるわけではなく、オフィスや店舗、ホテルといった空間も対象に含まれています。
そのため、オフィスレイアウトを考えることは、インテリアデザインの一種であるといえるでしょう。
どのような空間であれば、そこで生活をする人や働く人が快適になるのかをイメージしてデザインしていきます。
その空間を使いやすいように建具や家具、設備などのレイアウトを決めていくのです。
インテリアデザインを担当する専門家のことをインテリアデザイナーといいます。
オフィスレイアウトをプロに頼まず自分たちで行うケースもあるのです。
しかし、デザインのプロに任せた方が、より満足度の高い空間を実現できるでしょう。
デザインとは、見た目だけではなくて快適性や実用性といったことも考慮するものです。
オフィスレイアウトは仕事の能率にも大きな影響を与えるため、プロに任せるメリットは大きいでしょう。
2. オフィスレイアウトの図面作成が簡単
実際にオフィスレイアウトをインテリアデザイナーに頼む際には、すべてを丸投げするのではなく、できるだけ理想のイメージを伝えましょう。
なぜなら、自分たちの満足する提案を受けられず、何度も修正してもらわなければいけなくなるからです。
オフィスレイアウトの希望は、口頭で伝えるよりも視覚的に分かりやすい形にした方がおすすめです。
そのほうが誤解されてしまうケースも少なくなるでしょう。
実際のオフィスレイアウトの理想像を図面に作成してみます。
図面を提出すれば、デザイナーはすぐにこちらの希望を汲み取ってくれるでしょう。
しかし、オフィスの間取り図を作成するのはなかなか大変なことです。
そこで、役に立つものとしてインテリアデザインソフトの利用を検討してみましょう。
インテリアデザインソフトを使うと、ドラッグやドロップといった簡単操作で間取り図を作ることができます。
テンプレートがあらかじめ用意されているソフトも多い傾向です。
そのため、素人でも簡単にオフィスの理想的なレイアウトを図面にできるでしょう。
ソフトで作成した図面をデザイナーに提出すれば、より正確に希望を理解してもらえます。
最新のソフトであれば、基本的にマウス操作のみで図面を短時間で完成させることができるのです。
3. 立体化できるとイメージがわきやすい
インテリアデザインソフトには、さまざまな機能があります。
そのなかでも、3Dパース(立体化)が可能なソフトを使うと図面を3D化することが可能です。
平面図だと、どうしても高さをイメージしづらくなってしまいます。
そのため、業者に頼む際には細かなニュアンスが伝わらないかもしれません。
それを防ぐためには、できるだけ実際の部屋のイメージに近い図面を作ることが大切です。
立体的なイメージを確認できれば、どのような見た目のオフィスになるのか一目瞭然となります。
たとえば、立体化した図面ではマウスで回転させたりズームしたりして好きな視点からチェックすることが可能です。
さらには、来客者の目線から確認することもできます。
このように、視点を変えながら細かな部分のレイアウトにもこだわることで、より快適でおしゃれなオフィスを目指すことができるでしょう。
オフィスレイアウトでは、理想のイメージを複数の人が共有することが大切です。
たとえば、社内で事前に話し合いレイアウトの希望案を考える際にも、3Dパースは便利でしょう。
たとえ、平面図では納得してくれなくても立体図であれば説得しやすくなります。
ただし、すべてのインテリアデザインソフトで立体化が行えるわけではありません。
安価なソフトの場合は最低限の機能しかそろっていない可能性もあるでしょう。
そのため、多少お金がかかったとしても、立体化の機能を重視するほうが結果的に利用価値としてはあります。
もしオフィスレイアウトを業者に依頼して、何度も修正してもらった場合は費用がどんどん加算していくのです。
この場合、最初から正確に希望案を伝えることができれば、修正回数を最小限に抑えられ、コスト節約にもつながるでしょう。
4. 平面では気が付かない不具合を発見できる
平面図では見逃してしまうポイントがたくさんあるため、立体図でレイアウトを考えるとよいでしょう。
インテリアデザインソフトの機能で立体的に見れば、実際に使うときのことを想定して問題を発見しやすくなります。
たとえば、コンセントや窓と机や椅子の位置関係はとても大切なことです。
それぞれが使いやすい位置にあるかどうか確認するのに立体図はとても役に立ちます。
もし、平面図で作成すると高さの感覚がまったく分からなくなるため、頭の中で立体的なイメージをしなければいけません。
これには限界があり、細かな部分をたくさん見逃す恐れがあります。
そこで、立体図にすることによって室内のあらゆる部分で高さを含めた位置関係が分かりやすくなり、問題点を見落としにくくなるのです。
たとえば、ドアから入ったときにデスクに座っている社員の姿が見えないように目隠しパーテーションを設置するケースがあります。
どのくらいの高さのパーテーションが必要なのかは、立体的な図面を見れば分かりやすいでしょう。
また、立体図では座っている人の視点から部屋を見渡すこともでき、実際にオフィスを利用したときの風景を確認しやすいです。
このように、あらゆる位置からの視点を考慮したレイアウトを考えられるのが、立体図のメリットといえます。
5. パソコンが苦手でもレイアウトができる
インテリアデザインソフトは専門的なものであり、素人には扱えないとイメージするかもしれません。
パソコンが苦手な人にとっては、専門ソフトは敷居が高いと感じてしまいます。
しかし、実際のソフトはあらゆる人を想定して設計されたものであり、簡単に扱えるようになっているのです。
たとえば、実際に図面を作るときにはパーツやサンプルが豊富に用意されており、これらをマウス操作で組み合わせるだけで使えます。
このような機能のあるソフトであれば、パソコン初心者であっても直感的に作図ができるでしょう。
なかには、図面化したものをボタン一つで簡単に3D表示できるソフトもあります。
実際の図面作成では、まずオフィスの形を描くことになるのですが、これもマウスで簡単に作成できるのです。
また、事前に大まかな形状や寸法を指定して作成することもできます。
たとえば、ソフトによっても異なりますが、オフィス用の素材が用意されているため、かなりの数がそろっています。
一般的なオフィスにあるソファーやデスク、チェア、パソコンといったものがあり、それらをドラッグ&ドロップするだけで配置することができるのです。
直感的な操作でどんどんオフィスレイアウトを進めていけるでしょう。
もし手書きでオフィスレイアウトを考えるとなるとかなりの労力と時間がかかります。
専用ソフトを導入すれば、パソコンが苦手な人でも気軽に図面を作成できるでしょう。
また、そのデータは社内で管理や共有しやすくなり、労力や時間の短縮につながります。
従来のようにCADで図面を作る場合は、専門的な知識や技術が要求されるでしょう。
一方、デザインソフトの場合は、文書や表計算ソフトを使うのと同じ感覚で素人が利用できるため、より多くの人が気軽にオフィスレイアウトに挑戦できます。
6. オフィスレイアウトにも活用できる
インテリアデザインソフトは、一般住宅や店舗の内装をするためのものと考える人がいるかもしれません。
もちろん、これらの用途もありますが、オフィスレイアウトにも使えるソフトはたくさんあります。
実際に、オフィスレイアウトに使えるかどうかの基準は、オフィス家具や設備がパーツとして用意されていることです。
もし、オフィスによくある素材がたくさん用意されていれば、それらを用いてオフィスレイアウトの作図ができます。
さらに、3Dパースの機能があれば、より分かりやすい図面を作成できるでしょう。
これからインテリアデザインソフトを選ぶならば、オフィスレイアウトを想定していることを確認しましょう。
たとえば、オフィスのための図形やテンプレートが特別に多く用意されているソフトがあります。
また、オフィスレイアウトに特化した機能のあるソフトも登場しています。
たとえば、オフィスの場合は同じような家具や備品を図面の中にたくさん並べることが必要です。
しかし、オフィスレイアウト用のソフトであれば、同じものをコピーしたり、複数のパーツをグループ化してまとめたりする機能があります。
さらに、数値を指定して移動やコピーができるといった機能のあるソフトもあり、非常に使いやすいでしょう。
ほかには、寸法線という機能のあるソフトも多く、これは2点間の実際の距離を測ることができる機能であり便利です。
また、躯体と備品を別レイヤとして作成し、それぞれのレイヤのみを編集できるソフトもあります。
こちらの機能では必要なレイヤの編集だけできるため、図面作成の効率が上がるでしょう。
レイアウトデータを出力できるソフトもあり、たとえば座席表として利用することができるのです。
ほかには、電話やLAN、電源の配線などのレイアウトを計画できるレイヤの編集が可能なものもあります。
さらに、オフィス内のデスクやキャビネットに収納する物の登録をし、物品管理ができる機能も便利でしょう。
オフィスレイアウトの需要は高いため、さまざまな便利機能が登場しているのです。
7. 下絵やCAD図面も読み込んで立体化
実際にオフィスレイアウトをプロに頼む際は、図面を描いてもらうことになります。
その図面はデータとして受け取ることもあれば、紙に描かれた図面をもらうこともあるでしょう。
たとえ、紙に描かれた図面であっても、それをスキャナーで読み込めばパソコンで扱うことはできます。
そこで、インテリアデザインソフトを用いて、平面図を立体に置き換えることもできるのです。
そうすれば、図面について詳細を確認しやすくなり、どこをどう直してもらいたいのか指摘しやすくなるでしょう。
もし、平面図で提案されると素人にはなかなかイメージしにくいものです。
その場合、立体画像に直してしまえば、とても分かりやすくなり、イメージと異なる部分も見つけやすくなるでしょう。
たとえば、下絵やCAD図面としてプロから提案されるケースはたくさんあります。
業者の方で最初から3D図面を用意してくれるケースもあるのですが、平面図でのみ提案されることもあるのです。
たとえ、平面図で提案されたとしても、立体化可能なソフトを持っていれば問題ないでしょう。
8. 色によるイメージの違いを確認することも簡単
インテリアデザインソフトで立体化する大きなメリットとして、色を確認できる点があります。
オフィス空間のデザインを考えるうえで色の重要さは無視できません。
色は、視覚的に大きな印象を与えるものであり、その空間の雰囲気を決定づけます。
現場で働く人だけではなく、来客者にも色の印象はとても大きいでしょう。
実際にソフトを用いて、内装や設備、家具の色を指定できるものがあります。
色をさまざまに変更していくことで、理想的な雰囲気を追求できるのです。
さらに、扉や床、壁の色を指定することもでき、どのような色の家具が合うのか確認しやすくなるでしょう。
さらに、3D化することで、より正確なシミュレーションができます。
9. 機能の違いを理解して使いやすいソフトを選ぼう
インテリアデザインソフトは、大きく分けると有料と無料のものがあります。
自分たちがどのような機能のあるソフトを利用したいのか考えて、必要な機能が搭載されているソフトを選びましょう。
ただし、すべてのソフトに立体化の機能があるわけではありませんので注意が必要です。
ソフトを紹介しているサイトをチェックすれば、機能や特長が分かりやすくまとめられています。
実際に使ったユーザーの感想をチェックしたり、活用事例について紹介されていたりすることもあるので参考にしてみましょう。
多くの人が使っている人気の高いソフトであれば、満足できる可能性は高いです。
最終的には、自分で試しに無料のソフトを使ってみて、インテリアデザインソフトがどういったものなのか確かめるとインテリアデザインソフトを見極めやすくなります。
しっかりとソフトの機能の違いを理解して、便利に使えるソフトを選びましょう。