意外な存在感!?
働きやすさに大きく影響する事務ロッカーとは
事務ロッカーは、社員たちのプライベート空間とも言えるものです。
たくさんの人が集まる会社という場所で、そこだけが自分の個人的なスペースになり得ます。
そのため、ロッカーを使うシーンについて考えてみることで、会社の雰囲気や仕事の効率がアップすることにつながるのです。
そこで、この記事では、事務ロッカーを選ぶときのポイントについて解説していきましょう。
オフィスで使用されるロッカーのタイプ
オフィスで使用されることが多いロッカーには、いくつかタイプがあります。
その中でも、更衣ロッカーが代表的だと言えるでしょう。
更衣ロッカーは、名前のとおり衣類などを収納しておくロッカーです。
また、バッグや小物などもしまっておくことができます。
スチールのものが一般的ですが、役職のついている人の部屋には木目調のタイプのものが置かれていることもあるのです。
それから、ワードローブも更衣ロッカーと似たようなものになります。
最大の違いはその横幅で、ワードローブの方が広くなっているのです。
そのため、荷物もゆったり入れることができ、広々と使うことができます。
なお、奥行きや高さに関しては、更衣ロッカーもワードローブも共通であることが多いです。
また、メールロッカーというものもあります。
見たことがない人もいるかもしれませんが、イメージとしては「郵便受け」のようなものです。
小さなボックスに郵便物や書類などを入れる投函口がついており、社員個人のものを保管しておくことができます。
メールロッカーは、社内に人がいなくなる、営業などの部署において使用されることが多いのです。
メールロッカーについている鍵はさまざまな種類があり、情報漏えいを防ぐのに役立っています。
そして、小物入れロッカーもオフィスで使われることの多いロッカーです。
財布やスマートフォンなどを入れておけるサイズの小物入れロッカーは、来客の貴重品を一時的に預かるときなどに使われます。
選び方その①:目的×設置場所
今ロッカーの導入を検討しているという人は、「どのような目的で」「どこに使う」ロッカーを探しているのでしょうか。
たとえば、バックヤードである更衣室で使用するロッカーもあれば、オフィスの中で社員個人が使う小さなタイプのロッカーもあります。
少し考えてみただけでも、使用目的と設置場所を掛け合わせてみれば、その組み合わせは無限大にもなるのです。
ロッカーの適切な大きさや材質というのは、設置場所によってさまざまだと言えるでしょう。
しかし、その一方で、設置場所をあまり考慮しなくてもよいロッカーというものもあります。
たとえば、ワードローブや掃除用具を入れておくロッカーがそれにあたるでしょう。
これらは、来客の可能性があるオフィスの中に置いてもいいし、バックヤードである更衣室にも置くことができるのです。
そのため、非常に万能なロッカーであると言えるでしょう。
ただし、万能であるがゆえに選択肢も幅広く、少々迷ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、「どのような目的で」「どこに使う」ということをしっかりと整理して考えてみれば、意外とすんなり決まったりするのです。
選び方その②:利用人数×スペース
ロッカーは、1人用のものから4人用のものまで、さまざまなバリエーションが用意されています。
1人用のロッカーでは横の幅300mmが標準となっているので、幅900mmのロッカーであれば2〜4人で使うことができるでしょう。
ただし、1人用のロッカーのサイズを考えると、4人では少し狭く感じるかもしれません。
一般的な荷物の量を持つ人が使用する場合、幅900mmのロッカーでは、3人までだったら無理なく使える範囲だと言えるでしょう。
また、設置するスペースが狭いときには、縦に2段になっているタイプのロッカーを使うという方法もあります。
ロッカーが2段になることで、横幅に余裕を持てるようになるのです。
また、1人あたりのスペースが細くはなってしまいますが、上と下でバッグや靴を収納できるようなロッカーもあります。
ただし、こういった特殊なタイプは、実際に使う人の感じ方によって使い心地が異なってくるでしょう。
ロッカーを設置するときは、「ロッカーが入るか」だけでなく「扉を開け閉めしたときのスペース」の確保も大切になってきます。
そのためにも、オフィスの通路幅も含めてしっかり検討するようにしましょう。
選び方その③:利用者の年齢×性別×管理のしやすさ
利用者の年齢や性別から、ロッカーの使用や生じる可能性のあるリスクについて考えてみることはとても大切だと言えます。
たとえば、ロッカーを使うのが年齢の低い人ばかり、という場所であった場合はどうでしょうか。
そうなると、ぶつかっても怪我がしにくいように角が丸く、耐久性もいいロッカーが候補に挙がることでしょう。
また、逆に利用者の年齢が高い場合には、上品な雰囲気のあるロッカーが好まれるかもしれません。
そうなると、あたたかみを感じられて落ち着きのある木目調のロッカーが選ばれることでしょう。
また、他にも、管理者の視点に立って考えてみることも大切です。
そのロッカーは決まった人が使用するのか、それとも色々な人が使用するのか、たとえ誰であっても鍵の紛失などのトラブルは起こりえます。
もし色々な人が使用するロッカーで鍵をなくし、それがシリンダー錠であった場合、そのまま使用し続けるのは良くありません。
では、シリンダーであっても、内筒交換タイプのものを使ってみたらどうでしょうか。
それであれば、鍵をなくしたロッカーの錠前を取り、他の鍵に設定することが可能なのです。
そのため、管理のしやすさから言ってもおすすめでしょう。
中古ロッカーを使用する際の注意点
ロッカーをえらぶとき、中古ロッカーを選択する会社もあるでしょう。
ロッカーはたくさんの数が必要になる場合が多いので、中古であれば経費削減にもつながります。
ただし、中古ロッカーを選ぶときには注意点があるのです。
まずは、ロッカーの状態をしっかり確認するようにしましょう。
中古ロッカーの中には、使いこまれたものもあります。
傷や汚れが付いていないか、開閉は問題なくできるか、といったことをしっかりチェックするようにしましょう。
最初に説明を受けることがあるかもしれませんが、それが絶対とは言い切れません。
見落としている可能性もあるのです。
そのため、まずは自分の目でしっかり確認することが重要と言えます。
また、中古のロッカーをえらぶときは、相場価格についてもしっかりチェックするようにしてください。
というのも、販売店によって価格が大きく違うことがあり、判断に迷ってしまう人もいるからです。
そんなときでも、中古ロッカーの相場価格を知っておけば迷うことはありません。
相場価格は、インターネットで検索すれば、情報提供サイトなどで簡単に見つけることができるでしょう。
だいたいの金額であっても、知っているのといないのとでは大違いです。
また、そのとき一緒に口コミを見てみるのもいいでしょう。
口コミも、判断材料の1つとして参考にすることができます。
中古ロッカーは特に需要のあるものなので、選び方に気を付けて、満足のいくものを見つけられるようにしましょう。
使用ロッカーは複合的な視点で決める
オフィスにおけるロッカーは、机や椅子のように目立つ存在ではありません。
それらのオフィス家具と比べると、ロッカーはどうしても陰の部分に入ってしまいがちなものでしょう。
しかし、ロッカーは働きやすさに影響を与える、重要なオフィス家具だと言えます。
ロッカーによって、作業効率が変わってくることもあるのです。
そのため、利用シーンや利用者の都合、管理のしやすさなどを複合的に考えて、オフィスで使うロッカーを決めるようにしましょう。
ロッカーは、オフィスにおける「隠れた主役」なのです。