【大公開】初の関西拠点を、コンパクトなショールームに。大阪梅田営業所のオフィスづくり全記録
東京・神奈川に拠点を構えてきた私たちが、初めて関西に進出するにあたり掲げたテーマは、「横浜営業所の二番煎じにはしない。最新のトレンドを取り入れた、独自性のあるオフィスをつくる」でした。
入居を決めた物件は、エントランスの天井が低く、動線や間取りにも工夫を要する空間でした。内装の観点では課題も多かったものの、30坪に満たないコンパクトな空間が持つポテンシャルを最大限に引き出すことを軸に、設計に取り組みました。
この記事では、物件の特性を活かしながら独自のオフィスへと仕上げた取り組みをご紹介します。同規模の拠点開設をご検討中の方にとって、リアルな参考事例となれば幸いです。
大阪梅田営業所のレイアウト図面
来客の印象と体験をつくる
テーマ: 低い天井でも開放感のあるエントランスに
入居する貸室のエントランス部分は、手を伸ばせば届いてしまうほど天井が低く、圧迫感のある印象でした。エントランスは来訪者の第一印象にも大きく関わるため、開放感のある空間をつくることを優先し、オーナーの承諾を得たうえで天井ボードをすべて撤去し、スケルトン仕様としました。
あわせて、天井内に隠れていた不要な配線を撤去し、露出した配管から天井スラブ全体をアイボリーホワイトで統一塗装しています。壁紙に近い明るいトーンで仕上げることで、視覚的な広がりをさらに引き出しました。制約として立ちはだかっていた天井の低さが、こうした工夫により開放的なエントランスへと生まれ変わっています。
テーマ: 会議室の遮音性にこだわりたい
大阪オフィスの会議室は、音漏れを防ぐため壁を天井まで完全にクローズする仕様としました。プライバシーと遮音性を確保する一方、課題となったのが会議室内の空調です。
既存の空調からダクトを分岐させる形で対応し、会議室内への空調を確保しています。そしてエントランスの天井をスケルトン仕様としたことで、このダクト分岐の施工がそのまま見える状態になっています。「会議室をクローズにしたいが、空調をどうすればよいか」とお悩みの方に、実際の施工事例として現地でご確認いただけるのも、大阪オフィスならではの強みです。
小さくても、働く場面に応えるレイアウト
テーマ: WEB面談のブースも、打合せスペースも…確保するには?
スペース設計のなかで特にこだわったのが、3名用のテレカンブースの導入です。大がかりな工事をせず、防音機能を備えたブースを設置するというかたちで、個室をさらに確保しました。
この「3名用」というサイズ感が非常に使い勝手よく、1〜3名でのWEB面談はもちろん、1on1や少人数の社内ミーティングにも活用できます。会議室がもう1室増えたような利便性を、コンパクトな空間の中で実現しています。実際に体感いただける設備として、ご来社のお客様にもご覧いただいています。
テーマ: ”くつろげる場所”は手放さない
人数規模とスペースの制約から、他拠点のような大型の飲料サービスは設置していません。ただ、冷蔵庫とカフェスペースはしっかりと確保しています。社員が気軽にくつろげる環境づくりは、規模にかかわらず大切にしているポイントです。
コストを賢く配分し、運用負担も減らす
テーマ: 初期費用を抑え、内装の質を上げたい
家具をはじめ冷蔵庫・モニター・ごみ箱に至るまで、すべての什器・備品をサブスクリプションサービスで調達しました。初期費用を抑えながら、柔軟な入れ替えにも対応できる体制です。
大阪オフィスの内装工事は、テナント側が施工業者を指定できるC工事でした。これにより工事費を柔軟にコントロールすることが可能となり、備品類の初期費用をサブスクで抑えた分を内装工事に重点配分する、戦略的なコスト設計を実現しています。
テーマ: 規模に見合った受付・予約の運用をつくりたい
会議室の予約管理には、クラウド予約システム「RECEPTIONIST」を導入しています。他拠点と同様に、社内での事前予約が可能な環境を整え、拠点間でのオペレーションを統一しました。
一方、受付の運用については、大阪オフィスの実態に合わせた選択をしています。最大でも8名程度の規模を想定したコンパクトな拠点であるため、デジタル受付システムではなく、受付電話を採用しました。規模に見合った等身大の仕様を選ぶことで、同規模のオフィスをご検討中のお客様にとってもリアルな参考事例となるよう意識しています。
おわりに
大阪支店梅田営業所は、物件の特性を発想と設計の工夫で活かしていくプロセスを体現した拠点です。低い天井はスケルトン仕様で開放感を出し、テレカンブースの導入で会議室がもう一室分の利便性を生みました。コンパクトな空間でも、来客対応から集中作業まで使いやすいオフィスになっています。
制約の多い物件でも、発想と設計の工夫次第で魅力的なオフィスは実現できる——同規模の拠点開設やオフィス内装をご検討の方に、ショールームとして実際の空間をご覧いただくことができます。ぜひお気軽にご来社ください。
大阪梅田営業所 :課題と取り組みの一覧
| 実現したいこと | 大阪支店梅田営業所の解決策 |
|---|---|
| 明るく開放感のあるエントランス | 天井ボードをスケルトン化し、アイボリーホワイトで統一塗装。視覚的な開放感を実現 |
| 会議室の遮音性 | 壁を天井まで完全クローズ。既存空調からダクトを分岐 |
| コンパクトな空間の有効活用 | 3名用テレカンブースを導入し、会議室+1室分の利便性を確保 |
| くつろげる場所の確保 | 小規模でもカフェスペースを確保 |
| 初期費用の最適化 | 全什器・備品をサブスク調達。内装工事へ重点投資 |
| 受付・会議室管理 | RECEPTIONISTで会議室予約を管理。受付はオフィスの規模にあわせて電話運用を採用 |
当記事の監修者
髙嶋 秀一郎 | 執行役員 デザイン企画部部長
得意分野:オフィス入居工事(オフィスコーディネート業務)、商品企画
20代で飲食業界から転身、オフィスコーディネーターとしてのキャリアを積む。その後、オフィスのOA機器メーカーで事業開発・商品企画部門の責任者を務め、主に新規事業(新商品)の開発に取り組んできた。
2022年10月よりアットオフィスに入社、入居工事までを一気通貫で提案可能なスキームを構築。オフィスの工事に関わる不安要素を払拭し、お客様に満足いただけるコーディネートサービスを提供している。