小規模&低予算でもできますか?
おしゃれな事務所を作るコツ
スタイリッシュで垢抜けた外観、思わず見とれてしまうような色合いのインテリア、居心地の良さそうなリラックス空間。
おしゃれなオフィスが増えてきています。
一方でこんな声も聞こえてきます。
「自社のオフィスももっとおしゃれにしたいけど、そんなに大きいオフィスでもないしなあ」「おしゃれにするような予算なんて無いからきつい」と。
しかし、そんな風に考えて諦めてはいけません。
おしゃれなオフィスを作るのに、大きな規模の空間も高い予算も必要ありません。
現代は、自分達で気軽におしゃれなオフィスを作れてしまう時代なのです。
そこで、この記事では小規模で低予算でもおしゃれなオフィスを作るコツをご紹介します。
1. おしゃれなオフィスに共通する2つの条件
おしゃれなオフィスは世の中に溢れかえっています。
だから、一体どのオフィスを参考にしていいか分からないかもしれません。
しかし、おしゃれなオフィスには共通する2つのポイントがあります。
まず1つ目は、「社員が働きやすい」ということです。
単純に考えてみて下さい。
殺風景で何の飾り気も無い寂しげなオフィスと、色合いもきれいで良い雰囲気のオフィスならどちらが働き心地がいいでしょうか。
当然、後者ですよね。
おしゃれなオフィスというのは大抵社員をいかに働きやすくさせるかが追求されているもの。
社員がリラックスできるスペースや集中しやすいスペースがきちんと用意されているのです
そして、もう1つは、「一貫したコンセプトがある」ということです。
例えば、太陽が照りつけるカリフォルニアの海辺や、1960年代のアメリカをイメージしたレトロな空間、緑に囲まれた大自然、少し薄暗くロマンティックな星空、など何でも良いのです。
このコンセプトでなくては駄目だというものはありません。
一本筋の通ったコンセプトがあることが大事なのです
もしコンセプトが無かったらどうでしょう。
いくら1つ1つのインテリアや色彩がおしゃれでも、こちらでは大人のバーのような雰囲気のダークでクールな色合い、あちらでは少女っぽい明るくカラフルで鮮やかな色合い、というように統一感が無ければ何やらバラバラでちぐはぐな印象を与え、せっかくのおしゃれさも台無しになってしまいます。
しかし、コンセプトがしっかりしていれば、オフィス全体がまとまりのあるものとなり、見るものに何らかのメッセージを発信することもできます。
その会社の趣味嗜好が分かったりもします。
2. 低い家具で圧迫感のない空間づくり
では次に、小さなオフィスでもおしゃれになるコツをご紹介します。
まず、1つ目は、「インテリアを目線より低いものにする」ことです。
あまりインテリアに詳しくない方の中には、何となく背の高いものを選んでしまうという方もいるかもしれません。
一見立派に見えるのですね。
しかし、これは落とし穴です。
インテリアを目線より高いものにしてしまうと、圧迫感が増し、空間が狭く感じてしまいます。
これでは居心地が悪いです。
ただでさえ小さいオフィスに背の高いインテリアを置くのは控えた方が良いでしょう。
特に、ソファはそもそも大きいので確実に背の低いものを選びましょう。
もし収容量を増やしたい場合は、縦ではなく横に範囲を広げるなどの工夫をしたほうが良いでしょう。
それでもどうしても背の高いインテリアを置きたい場合は、入り口付近の壁などにまとめて置いておきましょう
一方、背の低いインテリアを揃えれば、天井とインテリアの間に隙間ができて、視野が広がります。
そうすると、実際よりもその空間が広く感じるのです。
開放的な空間が演出できます。
3. 限られたスペースではマルチユースのものを
小さなオフィスでもおしゃれにするコツの2つ目は、「インテリアはマルチユースのものを使う」ということです。
マルチユースとはつまり、色々な使い方ができるということ。
特定の使い方しかできないインテリアの場合は、選択肢が限られ、初めてオフィスを模様替えしようとしている人にとっても不自由に感じることでしょう
その点、インテリアがマルチユースの場合は、選択肢の幅が広がり、多種多様なパターンの空間を作り出すことができます。
また、少しのアイデアを使って別の使い方を見つけるのも1つのやり方です。
例えば、テレビ台はテレビを置くだけの台ではなく、たくさんの引き出しが付いており、物をいくつも収納できたりします。
アクリルCDボックスも、CDを収納することにこだわる必要はなく、調味料を入れることでおしゃれな台にすることもできます。
他にも手紙入れをスリッパ入れにしたり、ベッドをソファ代わりにしたり、ベッドシーツをカーテン代わりにしたりと、アイデアは無限大です。
4. 遊びココロのある家具で緊張感と自然をバランスする
小さなオフィスでもおしゃれにするコツの3つ目は、「遊び心のあるインテリアを使う」ということです。
おしゃれなインテリアをひたすらに並べてもカラフルな感じや豪華な雰囲気は演出できるでしょう。
しかし、それだけでは何やら派手になり過ぎたりして落ち着かない空間にもなりかねません。
あらゆることに少しの遊びの部分が必要なのです
そこで、王道おしゃれのインテリアの中に、ユニークで思わずクスッとしてしまうユーモアのあるインテリアを織り交ぜてみるのはどうでしょう。
個性的なデザインの時計だったり、見たことのない形をした本棚だったり。
これが良いアクセントになるのです。
こうして、緊張と緩和のバランスをうまくとってあげると心地の良い空間が作れることでしょう。
しかし、調子に乗って個性的なインテリアばかりを増やしてしまうと、今度は癖が強く取っつきにくい空間にもなりかねません。
基本的には王道のインテリアで固めて、時々遊びインテリアを混ぜてみるくらいの塩梅が丁度いいかもしれません。
あくまでバランスが大切だということですね。
5. 色調や素材のトーンを考える
小さなオフィスでもおしゃれにするコツの4つ目は、「色調や素材を工夫する」ということです。
例えば、色調を統一すると全体のまとまりが出ます。
レトロな雰囲気を出したいなら茶色のインテリアを多めに使うとか、明るい雰囲気を出したいなら黄色やオレンジのインテリアを多めに使うといった具合です。
色調を少し変えるだけでも大きく印象が変わります。
また、色調はそのままに、素材を変えるというのも1つの方法です。
石素材だったものを木素材に変えてみる、布素材だったものを革素材に変えてみる、ガラス素材だったものをプラスチック素材に変えてみる、紙素材だったものを草素材に変えてみる、というように。
それによって簡単に変化を加えることができ、選択肢も大幅に広がります。
色調と素材の組み合わせを考えれば、その選択肢はまさに無数です
とはいえ、選択肢は多すぎてもどれを選んだらいいのか分からなくなってしまうもの。
そんなときは、他のおしゃれなオフィスを参考にするのが良いでしょう。
どんな色調と素材を組み合わせるとどんな空間になるのか。
少しずつパターンが見えてくることでしょう。
6. 自分でおしゃれなオフィスは作れる
例え小規模&低予算でも、しっかりとしたコンセプトと社員の働きやすさを考えれば、おしゃれなオフィスは自分で作ることが可能なのです。
オフィスというのはなぜか軽視されがちです。
どうしても仕事内容や人間関係などの方に目が行きがち。
しかし、周囲の環境が人間に与える影響はとても大きいのです。
もしかしたら、オフィスがおしゃれになったらそれまでの社内の人間関係や仕事の問題も嘘のように解決するかもしれません
とはいえ、大規模なオフィス改装が必要な場合は、今やたくさんのデザイナーや設計事務所があるので、しっかり選別した上で相談してみてもいいかもしれません。
ジメジメしたむさ苦しいオフィスでだらだらと汗を流して仕事をするような時代など今は昔。
オフィスのおしゃれ化も多様化が進み、個性を持ったオフィスが次々と登場しています。
スペースや予算の問題を気にする前に、行動あるのみ。
ぜひ世界に1つしかないおしゃれで素敵なオフィスを作ってみましょう。
きっと何か良い変化が起こるでしょう。