ご契約者様インタビュー
※記事は2025年9月のものであり、現在とは内容が異なる場合があります。
株式会社クオリティファースト 様
移転概要
- 業種:
- 化粧品販売
- 住所:
- 東京都中央区銀座3-10-1 銀座グランディールビル
- 規模:
- 84.13坪
- サポート内容:
- 仲介
しっかりした拠点づくりで、組織の連携と成長スピードが向上
アットオフィス(以下AO) : 今回オフィス移転をご検討された背景などお伺いできますでしょうか
小林様 : 旧オフィスは、レンタルオフィスのような形式で、スペースの自由度が低く不便な点が多くありました。狭さもさることながら、複合機などのオフィス用品を他テナントさんと共有しなければならず効率が悪いなと感じることが多々にあったのと、オフィス内で役員含め社員全員が1カ所に集まれずコミュニケーションが取りづらいと感じたことも、今回移転を決めた理由の1つになりました。
事業をドライブさせていこうとしている中で、組織的にそして戦略的に会社全体を成長させていきたい!と考えた結果、しっかりとした拠点が必要だと判断しました。
移転してからは拠点が整ったことで、部署を超えた対話や協働が自然に生まれるようになりました。結果として社内に一体感が広がり、業務のスピードや意思決定にも良い影響が出ているところが1番良かったと強く実感しています。
AO : 拠点を構えたことで、社内の連携がスムーズになったということで、移転場所として銀座エリアを選択された理由をお聞かせください。
小林様 : 当初は新宿エリアで物件を探していました。私自身、新宿の物件探しに知見があり、また当時は数少ない従業員ではありましたが、社員全員が新宿という立地を気に入っていました。しかし大型ビルのある新宿西口や南口エリアは坪単価が高く予算面が大きな課題となりました。
また、化粧品メーカーとして本当に新宿という立地が今後のブランディングや戦略上適切なのかという意見もありました。例えば、若者向けをターゲットにしたファッション系であれば渋谷エリアを選択肢に入れるように、化粧品メーカーと考えた結果、銀座エリアの方が適切なのではないかと社内での協議で浮上しました。せっかく移転し、大きくするなら会社をワンランク上に押し上げられる銀座という土地を検討しました。
AO : 確かに化粧品メーカー=銀座というイメージがありますね。移転を検討されてからはどのような条件を重視して物件を探されましたか?
小林様 : 移転先エリアを銀座に変更してもやはり重視したのは、坪単価とビルの見た目の2点でした。探し始めた当初は、新宿エリアで探していた時よりも坪単価が抑えめだったのはよかったです。またビルの見た目にこだわったのには理由があり、従業員をこれからもっと採用していく上で、モチベーションが上がるかなと思ったからです。
もちろん駅からスムーズに出社できるアクセスの良さも外せないポイントでした。現在の移転先は、銀座駅・東銀座駅・銀座一丁目駅、さらには有楽町駅からも徒歩圏内であるなど複数路線が使えるアクセス性の高さも決め手になりました。
オフィスを整えたことで、組織全体が前に進みやすくなった
AO : 物件を探す上で苦戦された点はありますでしょうか。
小林様 : 意外にも難しかったと感じたことはありませんでした。旧拠点がバーチャルオフィスのようなものだったので、引越の際は、デスクやプリンターといった大型什器の移動もなかったため、とてもスムーズでした。
また、一昨年あたりから会社が急成長したタイミングでもあり、予算も確保できていたのが大きかったです。以前であれば徹底的に販管費を抑える方針のところを、それほどコスト面を意識しなかったことも苦戦しなかったポイントだったと思います。
唯一難点だったのが、今後3年間、企業の成長スピードに耐えうる物件であるという絶対的な必要条件があったことで、物件が絞られてしまったことです。
とくに移行期であったからこそ今後従業員数を伸ばし、その従業員全員が入るフロアの広さが一体どのくらいになるのかと思案すると、最終的に80坪〜100坪規模の物件を希望しその条件で物件を探すのは難しかったです。
AO : 探しにくさも感じながらも現在の物件に移転されたオフィス内のこだわりやお気に入りのポイントなどはありますでしょうか。
小林様 : 個人的には、会議室の壁紙の素材感が気に入ってます。また一部のスペースに通常の照明とは異なる少し赤みかかった電球を使ったぶら下げ式の照明を採用しています。オフィス空間にあたたかみがあり雰囲気も増す照明を付けたのがこだわりポイントです。
未来を見据えたオフィス戦略と移転成功へのカギ
AO : ありがとうございます。今後の展望についてもお聞かせください。
小林様 : 現在取り扱っているスキンケアブランド、特にシートマスク領域でのシェア拡大を目指しています。目標は、市場でナンバーワンを獲得することと、3年以内に企業価値を倍増させることを命題にしています。成長を実現しながら、ユーザーへより良い製品を届けていくことに全力を注いでいきます。
AO : それでは最後に、これから移転を考える方へのアドバイスをお願いします。
小林様 : 移転を考え始めた早期の時点で、プロジェクトチームのようなものを作っておくことをお勧めします。経営陣だけで進めるとそれぞれが持つ通常業務に加え引っ越し業者選びであったり、各種どの設備をどこに導入するかなど、決断を下すまでに時間がかかり、引っ越しに間に合わなくなります。
最後まで決められず急拵えになるより少数精鋭でも、さまざまなアイディアを出し合える、そして各自が責任を持って期日までに進行できる体制を整えれば、スムーズな移転が叶うと思います。
また内装に関しては、必ず複数のデザイン会社さんにお声かけし、過去の実績や提案力をしっかり比較し検討するのがお勧めです。
当社でも天井工事や床工事に関して意見が分かれましたが、実はすごく重要だと思っています。今回エントランスからお客様が来られる廊下部分に、塩ビ素材を採用し、社内のリラックススペースにもこの床材を使用しています。予算よりもお金はかかったものの、結果的にものすごくいい空間になりました。当初の段階で決めた予算で必ず実現させたいことを決める、冒頭のポリシーをしっかり確立させることがのちに予算の都合上であったり、スケジュールの都合上でできないといった心残りが出てきてしまう結果になります。
だからこそ移転を考えられる企業さんが何を追求したいか、「なぜ今のタイミングで移転するのか」「その先にどんな姿を目指すのか」を明確に定義することが、全体の意思統一と最適な意思決定につながると強く感じました。
理想的なオフィス移転を実現するには、移転の目的や意義を明確にし、社内でプロジェクトマネージャーを任命したうえで、経営層と連携しながら進めていくことが不可欠です。丁寧に議論と準備を重ねることで、会社にとって本当に理想的なオフィス移転が叶うと思います。
AO : 本日は貴重なお話をありがとうございました。
WEB非公開物件がございます
オーナー様ご希望によるWEB非公開の物件もございます。先ずは条件などお知らせ頂けましたら、非公開物件含めピッタリのオフィスをご提案させて頂きます。具体的な物件がお決まりでない場合でも問題ございません。無理なお勧めはしておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
ご来店も歓迎です
オフィス移転は社内・社外ともに非公開に行われることが殆どです。そのためアットオフィスでは、基本的に訪問によるコンサルティングを行っておりますが、ご来店の相談も歓迎です。